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Z旗

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

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新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るい、大阪ではクリニックレベルでも医療崩壊の危機を肌で感じる状態になっています。緊急事態宣言下に感染者数は減少傾向にありますが、まだまだ予断は許されない状態です。そんな厳しい労働環境の中、毎日懸命に勤務して頂いている医仁会スタッフの皆様に、心から感謝の意を表したいと思います。
インフルエンザと異なり現在、新型コロナウイルスに有効な治療薬は少なく、対症療法が治療の基本となります。そのため、感染を封じ込めるには新規感染者数を減らすしか方法はありません。しかしながら、大阪で流行しているイギリス型の変異株は従来株に比べ、感染力が75%も上昇しており、これまでの基本的な感染予防対策では制御困難と思われます。我々に残されたコロナ対策は、ワクチン接種による集団免疫の獲得以外にありません。しかしながら、今日本で唯一承認されているファイザー社のコロナワクチン、コミナティーは扱いが煩雑で、2~8℃では5日間しか保管できず、希釈後は6時間以内に使用する必要があります。しかも1瓶あたり5~6人分のワクチンが入っており、1回目の接種後19~23日以内に2回目を接種する必要があります。カレンダーと‘にらめっこ’をしながらワクチン発注のスケジュールを組んでくれている看護師さん達、予約システムの枠組みづくりから予約券の発行をしてくれている事務の皆さん、それぞれコロナワクチンの接種業務は初めての経験ですが、その困難さに立ち向かう姿には自然と頭が下がります。
コロナワクチン接種業務の準備には3か月前から、話し合いを繰り返して来ました。いろいろなやり方があるとは思いますが、完全にスケジュールを組み、1回目と2回目の接種をセットで予約するという、スタッフ全員で考え出した当院の方法が、患者さんにとって、ベストな方法であると自負しています。
コロナとの戦いにみなさんかなり疲弊していると思いますが、全員が持てる力を振り絞り、一層の奮励努力をすれば、必ずこの戦いに勝利することができます。「皇国の荒廃、この一戦にあり!」です。今こそ可能な限りのワクチンをうち、日露戦争でZ旗を掲げて、世界最強のバルチック艦隊を撃破した、日本海軍連合艦隊の様に、コロナウイルスを撃破しましょう!

Z旗:負けられない大一番に、勝利を祈願して掲揚する旗

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