森田内科・胃腸内科のミッション
(地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身
高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。
→:Sun Tzu
9月、秋です。秋と言えば、食欲の秋、スポーツの秋も良いですが、やはり秋と言えば何といっても「読書の秋」ではないでしょうか?先日、英会話のレッスンの際、先生と読書の話題になり、印象に残った東洋の書籍について尋ねたところ、「Sun Tzu’s The art of War(孫子の兵法)」という答えが返ってきました。「戦いとその方法」について、本質をみごとに書き記した「孫子の兵法」は軍事関係者だけではなく、ビルゲイツや孫正義といった超一流のビジネスマンも座右の書としていることでも知られ、世に出てから2500年以上を経てもなおその輝きを失っていません。久しぶりに通読してみて、新たに感銘をうけたいくつかの文章を紹介したいと思います。
① 戦って勝つのは下策。戦わずに勝つのが最上。
② 勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い、敗兵は先ず戦いてしかる後に勝を求む
勝つ軍はまず(開戦前に)勝利を得から戦争をする。敗軍はまず戦争を始めたあとで勝利を求める。つまり戦略の本質は、「実際の戦いの前に」勝てる状況を作っておくこと、周到な事前準備をした上で必勝を確信した後に実際の戦いを始めることが重要。
③ 善く戦う者は、人を致して人に致されず
戦い上手な者は、自分が主導権を握り、相手を翻弄し相手に翻弄されることがない。
④ 善く戦う者は勝ち易(やす)きに勝つ者なり。故に善く戦う者は勝つや、智名なし、勇攻なし。
名将は勝てる状況で戦い勝つ。だから勝っても、その名を知られる事はないし、賞賛もされない。
孫子に出会った高校生の頃は、「先んずれば人を制す」や「彼を知り己を知れば百戦危うからず」といったストレートな名フレーズに心を奪われましたが、今回は孫子の「戦わない姿勢」、「戦う準備と状況判断」といった「負けない哲学」にその本質を見い出せた気がしました。
孫子から学んだことを活かして、繁忙期を前に、どんなに忙しくて、厳しい状況でも無理なく冷静にそして安全に100%の力が発揮できるようなチーム創りをしていきたいと思います。