月別アーカイブ: 2023年9月

Sun Tzu

森田内科・胃腸内科のミッション
(地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

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9月、秋です。秋と言えば、食欲の秋、スポーツの秋も良いですが、やはり秋と言えば何といっても「読書の秋」ではないでしょうか?先日、英会話のレッスンの際、先生と読書の話題になり、印象に残った東洋の書籍について尋ねたところ、「Sun Tzu’s The art of War(孫子の兵法)」という答えが返ってきました。「戦いとその方法」について、本質をみごとに書き記した「孫子の兵法」は軍事関係者だけではなく、ビルゲイツや孫正義といった超一流のビジネスマンも座右の書としていることでも知られ、世に出てから2500年以上を経てもなおその輝きを失っていません。久しぶりに通読してみて、新たに感銘をうけたいくつかの文章を紹介したいと思います。
① 戦って勝つのは下策。戦わずに勝つのが最上。
② 勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い、敗兵は先ず戦いてしかる後に勝を求む
勝つ軍はまず(開戦前に)勝利を得から戦争をする。敗軍はまず戦争を始めたあとで勝利を求める。つまり戦略の本質は、「実際の戦いの前に」勝てる状況を作っておくこと、周到な事前準備をした上で必勝を確信した後に実際の戦いを始めることが重要。
③ 善く戦う者は、人を致して人に致されず
戦い上手な者は、自分が主導権を握り、相手を翻弄し相手に翻弄されることがない。
④ 善く戦う者は勝ち易(やす)きに勝つ者なり。故に善く戦う者は勝つや、智名なし、勇攻なし。
名将は勝てる状況で戦い勝つ。だから勝っても、その名を知られる事はないし、賞賛もされない。
孫子に出会った高校生の頃は、「先んずれば人を制す」や「彼を知り己を知れば百戦危うからず」といったストレートな名フレーズに心を奪われましたが、今回は孫子の「戦わない姿勢」、「戦う準備と状況判断」といった「負けない哲学」にその本質を見い出せた気がしました。
孫子から学んだことを活かして、繁忙期を前に、どんなに忙しくて、厳しい状況でも無理なく冷静にそして安全に100%の力が発揮できるようなチーム創りをしていきたいと思います。


お手本

森田内科・胃腸内科のミッション
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このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。
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  暑さ寒さも彼岸まで。夏も終わりを迎え、我々にとっては秋~冬の備えをすべき大切な時期にさしかかっています。お休み気分を一新して頑張っていきたいものです。
  ところで、音楽をしている方にしかわからないと思いますが、「耳コピ」ってご存知ですか?楽譜を使わずに、音源を耳で聞くだけでその音楽を演奏することを「耳コピ」といいます。簡単なロックやポップスであれば、ある程度経験を積めば、あとはやる気と根気さえあれば誰でもできる様になります。ところがジャズなど、複雑な音楽になると譜面が無く音源だけで音をとるのは至難の業になります。
  私事で恐縮ですが、約10年間“いわゆるオヤジバンド”でギターを弾いてきました。素人の集まりですが、そのバンドでジャズを始めることになりました。渡されたジャズの曲を約1カ月間、必死に「耳コピ」してみました。ギターを片手に繰り返し何度も曲を聞きましたが、上手く音がとれず、指導者が必要と悟りました。幸い、「2019年ギブソンジャズギターコンテスト」の優勝者が音楽活動の傍らギター教室を開いていることを知り、レッスンを受けることにしました。レッスンを受けてまず分かったことは、これまで自分がやってきた、ギター片手にコピーしたい曲を繰り返し聞く従来の方法では、複雑な曲のコピーは極めて困難であること、詳述は省きますが、曲のキーやコード進行など、音楽理論をベースにする必要があることを教わりました。そして、その方法を実践した結果、比較的容易に曲がコピーできたことに驚きました。
  正しい方法を学び、それを実践しなければ、いくら努力をしても期待した結果は得られないということ、指導者の大切さを再認識させられました。しかしながら、職場では50歳近くになると指導者がいないか、むしろ自らが指導者であることの方が多くなります。そうすると、気がつかないうちに古い非効率なやり方で仕事をしている可能性が出てきます。当院でも自分が指導的な立場にいると考えている方々は、今一度自分の仕事を見直して、間違いが無いか?、もっと効率的で正しいやり方はないのか?、再検討して見て下さい。
あたり前ですが、習字で一番大切なものはお手本です。汚い字を何回書いても字は綺麗にはなりません。お互い仕事をする時、自分のお手本が正しいか、そして自分がお手本通りの字を書いているか、繰り返し確かめながら仕事をするようにしていきましょう!