大学時代のことその2 血液型

私の血液型は、大学6回生の春(23歳)を境に、O型からA型へと変貌を遂げました。

父はO型、二人の兄もO型で、「あんたもO型やで」と母に言われ、毎朝のテレビの血液型占いでもO型の順位を一喜一憂しながら見ていたそれまでの人生。

阪大病院での実習で、輸血部を回って自分の血液型判定をするあの日まで、自分の血液型を疑ったことなどありませんでした。

試験管を振って、ありえないはずのA型での凝集反応を目の当りにした後、天地がぐわんとひっくりかえるような衝撃。

母がA型であることを思い出して、少し安堵しつつ、さらに長兄と私は間違いなく兄弟というほど顔が似ているので、さらにもう少し安堵しつつ。

どうも母の思い込みで私はO型にされていたようで、その後、赤十字で献血した際もしっかりA型という結果が返ってきました。

当時の恋人から、「この前ゲームセンターでやった相性占い、結構よかったけどO型で入力してたよなー。」と言われ、なんだがうすら寒い空気が流れつつも、結局A型でもう一度占いをすることはありませんでした。

そんな彼女は、今や私の二人の息子の母となり、共に楽しくにぎやかに毎日を暮らしています。