カテゴリー別アーカイブ: 医療

ラップ療法

“ラップ療法”は褥創(いわゆる床ずれ)の治療法で、腰などにできた創を水道水で洗った後、サランラップで覆うという簡単な処置ですが、創の治りが消毒薬や外用薬を使うよりも早いことで注目されています。
サランラップは空気(酸素)は通しますが、水や雑菌は通さないため、創の治癒に最適な環境を与えるためと考えられています。
そのため、褥創以外にも切り傷や擦過傷、熱傷(やけど)の治療にも有効で、ラップで覆うだけで傷の痛みが嘘のように治まるので不思議です。
一般家庭でも簡単にできる処置ですので、お子さんの傷などの時に試されるとよいでしょう。
但し、水道水で十分に洗浄することが大切(化膿を防ぐため)なことをお忘れなく。


インフルエンザ予防接種

当院でも10月1日よりインフルエンザ予防接種を開始しています。
今季のワクチンは、昨年流行した新型インフルエンザと季節性(A型、B型)の3種混合ワクチンで、接種にあたっては昨年のような優先順位はありません。
当院では1回目が3000円(13歳未満は2500円)、2回目が2500円の費用となっています。
希望される方はできれば予約の上(来院もしくはお電話で)、接種にお越し下さい。
これから冬に向かい、かぜやインフルエンザに罹りやすくなります。
予防接種だけではなく、基本的な手洗いやうがいなどの励行と、身体を冷やさないよう注意が必要でしょう。


コレステロールは高い方が死亡率が低い

医師向けに配信されるニュースで、日本脂質栄養学会がコレステロール値は高い方が死亡率が低いとの研究成果を発表したことが報告されています。
悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロール値が97以下の人より100~159までの人の方が死亡率が低いという結果で、これまでのLDLコレステロールが高いと危険とする医学的常識を覆すものと言えます。
少なくとも、LDLコレステロールが基準値の140を上回っていても高血圧や糖尿病といった他の危険因子がなければ、安易に薬物治療を開始すべきではないと考えてよいと解釈されます。


プラセンタ効果

プラセンタ治療を受ける方が徐々に増えてきています。
ほとんどの方で好評を得ていますが、疲れにくい、気分が良くなったなど、
活力源としての効果があるようです。
女性の方が圧倒的に多く、年代は30代から70代まで幅広い年代層の方々が
来院されています。
私自身も忙しい日には前もって注射しておきますが、疲労をあまり感じずに
仕事が頑張れると実感しています。
まだまだ残暑が厳しく、夏バテ気味の方ふらふらにも是非お勧めしたいですねモータースポーツ


救急医療の現場

今も月に5~6回、救急病院での当直勤務を続けていますが、忙しい日だと2時間ほどしか仮眠できないこともあります(報酬をもらっての仕事ですので文句は言えません)。
昨年の夏以来、いくつもの救急病院で当直をしてきましたが、救急搬送される患者さんの多くは高齢者で、一人暮らしの方も多いようでした。
しかし、中には夫婦喧嘩が原因で池に入水した若い女性や、出産間際だと気付かずに腰痛が強いと救急車で運ばれた十代後半の女性などもいて、驚かされることも少なからずありました。
様々な患者さんを診ることは、ある意味でとても人生勉強になり、深夜に眠い眼をこすりながらの仕事も結構楽しいものだと思っています。


プラセンタ

ご存じの方も多いかと思いますが、更年期障害や美容美白、老化予防にも良いとされる「プラセンタ治療」を当院でも提供することにしました。
自分自身でもプラセンタ注射を試してみましたが、疲れにくさを実感することができ、活力を与えられるような印象を持ちました。
簡単に言うと、元気をもらえる薬と言えるかも知れません。
今のところ、メルスモンという注射薬を準備していますが、ご希望によりカプセルなどのサプリメントタイプも入手可能です。
ご興味ある方は、当院までお問い合わせください。


感染性胃腸炎

今日から2月ですね。
春に向かっていきますが、気候も不順で寒暖の差も多い時期なので、体調の管理にはご注意ください。
最近、嘔吐・下痢などの腹部症状を主とする胃腸炎の方を多く見かけます。
ウイルス性の胃腸炎と考えられますが、発熱を伴うこともあり、かなりつらい目にあうようです。
予防としては、かぜと同じく手洗いやうがいが有効と思われます。
また身体を冷やさないことも大切ですので、衣類の調節にも気を使いましょう。


新型インフルエンザは怖い?

若い年齢層を中心に新型インフルエンザの流行が本格化してきています。
鼻水、のどの痛み、咳に加え、39℃近い高熱、だるさ、頭痛、関節痛などがそろった典型的なインフルエンザの症状の方から、熱が37℃台にとどまり、かぜ症状も軽い方まで、様々なケースが見られるようです。
過去に流行が確認されていないタイプのため、新型と呼ばれますが、従来の季節性インフルエンザよりは現在のところ重症度は低いようです。
また検査で確認されたA型インフルエンザに対し、タミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬の投与を見合わせて、対症療法のみで治療した場合でも、案外短期間で治癒するケースが少なくないことを勤務先の病院で経験しています。
いずれにしても、感染に対しての注意は必要ですが、新型=怖い、という過剰な不安や心配は持たないようにしませんか?


インフルエンザ予防

新型を含め、インフルエンザが若年層を中心に本格的な流行の兆しを見せています。
学校や職場など、集団生活の場で感染が拡がることが予測されますが、過剰な対策、例えば家族にインフルエンザ発病者がいることを理由に出社を拒否するなどは行き過ぎのように思われます。
ワクチンについては今年は季節性と新型の2種類が製造されていますが、ワクチンによる予防は決して完全なものではないことを認識するべきで、あまりワクチンに頼りすぎることは良くないと考えます。
予防としては基本となる手洗い、うがいなどを励行すること、そして身体を冷やすことのないように注意し、のどの痛みや発熱、だるさなどを感じたら、ただの風邪と自己判断しないで早めに医療機関を受診することが大切でしょう。


頭痛

最近、頭痛を訴えて受診される方が増えています。
多くの場合、血管性頭痛や筋緊張性頭痛と呼ばれる片頭痛と思われますが、精神的なストレスが要因のことも多いようです。
治療としては、一般的な鎮痛薬か、それが無効の場合は主として血管収縮作用のある片頭痛治療薬が使われます。
また肩こりなども強い場合には抗不安薬(精神安定剤)が有効なこともあります。
市販の頭痛薬で改善が見られない頑固な頭痛でお困りの方は、是非ご相談下さい。