子育てその9 テレビ電話

コミュニケーションの手段にはいろいろなものがありますが、やはり顔を突き合わせて話すというのに勝るものはないんだな、と実感した体験があります。

勤務医の頃、当直中の空いた時間に長男に電話をするのが恒例だったのですが、まだまだ言葉も上手でない3歳児(当時)でしたのでなかなか会話もはずみません。

ある日、妻とテレビ電話のできるスマートフォンに変えてみました。

長男との電話がその日から激変。

今の携帯は本当に鮮明に表情も分かるので、電話よりはるかに顔と顔を向かい合わせた会話に近づきます。

電話をなかなか切りたがらなくなった長男。

会話において、言葉そのものよりも、身振り、表情、視線など言葉以外の要素の方がはるかに重要です。

赤ちゃんの頃、言葉が分からないうちから、「おいで」や「ちょうだい」の動きに反応できたり、お母さんが怒っているのを見て(内容が言語的に分かっている訳ではない)危ないコンセントから手を離したりすることからも、非言語ミュニケーションの大事さが分かっていただけると思います。

見つめあったり、だっこしてあげたり。

言葉が分からない頃からお母さんが赤ちゃんに与えてあげれるものは実にたくさんあります。

いつかは一人ではばたいていく子供たち。

今のうちにいっぱいいっぱい一緒の時間を過ごしてあげてください。