皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です
大阪府や全国で急増している「梅毒」。コロナ禍で、非接触の時代になっているはずなのに、どうして増加しているのでしょうか
梅毒は、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌に感染して起こる性感染症です。
感染後約3週間前後で感染した部位(陰部や唇、口の中など)にしこりや潰瘍ができたり、リンパ節が腫れたりします。感染後数か月で手の平や体に赤い発疹(バラ疹)が現れます。
皮膚の症状だけでなく、風邪とよく似た症状(発熱や咽頭痛など)も起こりますので、こういった症状が出て医療機関を訪れる方もいらっしゃいますが、いずれも痛み(潰瘍ができると多少の痛みはあります)や大きな不快感はないため、そのまま放置されている方も少なくありません
大阪府内の梅毒の感染者数はここ数年減少傾向でしたが、今年に入って急増し 先月(6月)中旬までに592人の感染が報告されています。これは去年の同じ時期と比べて2倍近くで、23年前(1999年)に現在の統計を取り始めてから最も多くなる見通しだということです。
年代・性別で見た感染者数の内訳は、男性を見ると大体どの年代も同じような割合である一方、女性に関して言うと20代が圧倒的に多いようです。そして大阪では20代の若い女性患者が増加しているというデータもあります。
近年、梅毒が増えた背景として、SNSなどの利用により気軽に性行為が行われるようになったことや、性行為の多様化が進んだことなどが挙げられていますが、意外なことに梅毒以外の性感染症(淋病や性器クラミジア感染症、エイズなど)は増えていません。
江戸時代には遊女のかかる病気として知られてきた梅毒。梅毒は過去の病気だと思っていませんか 心当たりのある方は、医療機関を受診して早めに治療を開始してくださいね