皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です
先日、「夏は一年の中で一番皮膚疾患が増加する季節」として、水いぼをご紹介いたしました。そしてこの暑い日々、お疲れの身体に時々見られるのが「帯状疱疹」です。クリニックでも、虫刺されやかぶれを主訴に受診される方が多いのですが、製薬メーカーのアンケートでも、7割以上もの患者さまがほかの病気と勘違いして受診していたという報告もあります。
そもそも、帯状疱疹は日常よく見られる病気の一つで、年間50万人前後、生涯では2000万人以上(一生のうち5~7人に1人)がかかると言われています。身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と水ぶくれが帯状に現れる病気です。
そこで、今回は帯状疱疹のしくみを、兵隊さんを使ってお伝えいたします。
①水ぼうそうの戦い:水ぼうそうになったことのない人がこのウイルスに感染すると、水ぼうそうにかかります(ほとんどの場合、子供の頃です)。このとき、体の中では水ぼうそうのウイルスと兵隊さん(免疫)が戦っています。私たちの体は、水ぼうそうのウイルス専門の兵隊さんの数を増やして対応します。
②潜伏:戦いに負けた水ぼうそうのウイルスは逃げ出し、神経節というところに隠れてしまいます。兵隊さんの監視の目が行き届かなくなる時を、みずぼうそうのウイルスは狙っています。
③兵隊さんのパトロールが続く:兵隊さんの数は少なくなりますが、パトロールが続くため、水ぼうそうのウイルスは再び暴れることができません。また、外からの水ぼうそうのウイルスの再攻撃を防ぎます。そのため水ぼうそうには二度とかかりません。
④兵力低下:兵隊さんの数が減る主な原因(過労・老化・体力低下・病気など)
⑤帯状疱疹の乱:兵隊さんの数が減った時を見計らって、水ぼうそうのウイルスが再び増えて暴れ始め、隠れていた神経節の神経に沿って(体の片側)、皮膚と神経を攻撃します。私たちの体も、再び水ぼうそうのウイルス専門の兵隊を増やして戦い、それに勝利した時に帯状疱疹は治ります。
治療の基本は、抗ウイルス薬です。抗ウイルス薬は、帯状疱疹の原因であるウイルスが増えるのを抑えるお薬です 一般に多く使われているのは内服薬ですが、重症の場合には入院して治療することもあります。また、症状が軽い場合には、抗ウイルス薬の外用薬を使うこともあります。できるだけ早期に治療を開始するのが理想的です まれに起こる帯状疱疹後神経痛(PHN)を防ぐためにも、被害は最小限にすることが大切です
帯状疱疹は、精神的にも肉体的にも疲れた時に出てきます。早く治すためにも十分な栄養と休養をとるようにしましょう。また、ビールが美味しい季節ではありますが、アルコールは血管を拡張させて、炎症をひどくさせてしまうこともありますので、お酒は控えた方がよいでしょう また、触って人に感染させることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない人には、帯状疱疹としてではなく水ぼうそうとしてうつることがあります。小さなお子さまや妊婦さんにはできるだけ接触しないようにしましょう
おまけ
明日7/22(月)5:25~8:00の「めざましテレビ」、そして7/24(水)19:00~約4時間半「2019 FNS うたの夏まつり」に宝塚歌劇団雪組の皆さまが出演されます 見逃してはいけないと、随分前からスタンバイ状態です。どんだけ~
う~ん 楽しみ~