あなたのワキ汗、大丈夫?

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です

この週末は全国的に晴れて気温が上がり、30度以上の真夏日が続出しましたね  皆さまはいかがお過ごしになられましたか? 平成29年の夏(6月から8月)は、全国的に平年より気温が高くなる見込みですので、こまめに水分補給をして、熱中症には十分にお気を付けくださいね

 そしてこれからの季節、気になるのはズバリ「汗ですよね。人間が汗をかくのは、基本的に体温調節をするためです気温の上昇やスポーツ、カゼの発熱などで体温が高くなった時、自律神経のはたらきで発汗が起こります。水分が皮膚の上で蒸発するときに熱が奪われ(気化熱)、それによって体温を下げて平熱に保つことが出来るのです。

しかし、多汗症の場合、発汗をコントロールする「交感神経(自律神経の一種)」になんらかの異常が生じ、過剰に汗が分泌されてしかも止まらなくなってしまうことがあります。

 多汗症に悩む人は、思春期から中年世代までの社会的活動が盛んな年代に多いといわれており、中でもワキ汗はとっても気になりますよね ワキ汗が多く出る病気のことを「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」といいますが、昨年車内にこんな広告があったのを、ご存知ですか?

ワキ汗  GSK に対する画像結果      ワキ汗  GSK に対する画像結果

 この広告は、薄着の季節の「ワキ汗」に悩む方を対象に、医療機関への受診を促すものとして、掲出されていました。

日常生活に支障が出るほどのワキ汗は、やっぱり困りものです。この困ったワキ汗対策、どんな治療法があるのでしょう?

①塗り薬(外用薬)・・・  塩化アルミニウム液とは、その名の通り塩化アルミニウムを溶かした水溶液のことです。汗を抑える効果とともに、殺菌効果があり臭いにも効果があるとされています。

注射薬(ボトックス注射)・・・ ボトックスには、神経の末端から分泌される伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑制するという働きがあります。アセチルコリンは交感神経の末端で発汗を促しているため、このアセチルコリンの分泌をボトックス注入法で抑制することにより、過剰な汗の分泌をブロックします。

飲み薬(内服薬)・・・ 抗コリン剤が、「アセチルコリン」の分泌を抑制するという働きがありますので、多汗症の治療薬として使用されることがあります。

イオントフォレーシス ・・・ 発汗部位を水道水に浸し弱い電流を流して、発汗を抑える治療法です。

⑤手術(胸腔鏡下交感神経節遮断術 ETS手術)・・・ 交感神経節を切断することで、多汗症を高い確率で抑えることができるとされています。

神経ブロック  ・・・  多汗症の治療法である「星状神経節ブロック」や「胸部交感神経ブロック」は、神経の周りや神経内に局所麻酔薬やステロイドを投与。神経をゆるめることで、一時的に発汗をおさえることができるとされる治療法です。

その他、心理療法などもあります。また、バセドウ病や糖尿病などでも大量の発汗があります。気になる多汗症、もしかしたら・・・と思った方、是非診察にお越しくださいね。

クリニックで行える治療は、①塗り薬(外用薬)と②注射薬(ボトックス注射)です






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