紫外線にご用心(番外編)

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフハマ子こと濱田です

前回紫外線によるお肌ダメージに対するお手入れ方法について中尾より解説がありましたが、この時期夏の皮膚トラブルの特集記事を新聞でも度々目にします。

毎回よく登場します私のネタ元の神戸新聞、7月15日付「からだ」欄の夏の病気特集記事内で、しんおおさかクリニックにも患者さんをご紹介下さる、神戸大学医学部教授の錦織千佳子先生が取材を受けられていました。先生も「日焼けは肌の危険信号と受け止めるべき」、「皮膚トラブルを減らすには紫外線を避ける事が何より有効」とおっしゃっています。

日焼けは半日後から翌日にかけて肌が赤くなる「サンバーン」と数日後から黒っぽくなる「サンタン」にわけられます。サンバーンは紫外線によって表皮にある角質細胞のDNAや細胞膜が傷つき、それらを修復する過程で炎症が起きてしまった状態になり赤く腫れるので、夏のお嬢さん紫外線にご用心①にあるようにまずは氷水などで冷やすといいそうです。ひどい場合はステロイド剤の塗り薬を使い、水膨れがあれば注射針で水分を抜く治療が必要になることもあるということです。

サンタンは紫外線から角化細胞のDNAを守ろうとする反応で、表皮の基底層にある細胞「メラノサイト」から作られる黒色のメラニンが周囲に配られ、傘のようになって紫外線からDNAを守るそうです。肌が茶褐色に見えるのはこのためです。

肌の色は元々持つメラニンの量で異なり、白いほど黒色メラニンの保有量は少なく、紫外線でDNAが傷つくリスクが高くなり、DNAの傷が多すぎると修復が間に合わず、傷ついたDNAが細胞分裂で複製され皮膚がんの原因となります。黄色人種の多い日本の皮膚がんの発生率はオーストラリアの約100分の1で死亡率は約20分の1。それでも2015年には1500人以上が亡くなっているそうです。

皮膚がんの多くは痛みなどの自覚症状はないのですが、肌に異常が現れ、いびつなほくろのようなものができたり、大きさが変化したりしたら自分で判断せずに、皮膚科に相談したほうが良いと先生はおっしゃっています。

以前ブログにも取り上げた日光角化症代表的な初期の皮膚がんで、この時点では転移は無いのですが、5~10年ほどで表皮と真皮の間にある基底膜を超えると、全身に転移する有棘細胞癌になるそうです。治療は切除手術や窒素を使った凍結療法などに加え、塗り薬もあるとのことです。

もっと怖いのは悪性黒色腫(メラノーマ)不規則な形の色の濃淡などがあるシミやほくのようなものが見られ、進行も早く転移すると死に至る恐れもあるそうです。メラノーマの約3割が紫外線の影響と考えられ海水浴などで一度に大量の紫外線を浴びると30代~50代でも発症するといわれています。

美容にも健康にも日焼けは大敵です。帽子や日傘、日焼け止めの使用はやはり大事という事ですね

 

 

 

 






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