抜毛症

皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です

先日、NHK「News up」で抜毛症に関するニュースが放送されました。

皆さま、「抜毛症(ばつもうしょう)」という病気をご存知ですか

抜毛症は、「抜毛癖」や「トリコチロマニア」とも呼ばれ、美容目的以外で自分の髪の毛や体毛を強迫的に繰り返し抜いてしまう疾患です。

主に小学生などの小児に多くみられるほか、思春期の女児に多く、人口の1~2%にみられます。若年女性の発症率が高く90%は女性ですが、性別や年齢に関係なく発症することがあります。

通常、一部の毛を集中して抜毛するので、部分的な脱毛斑となり、円形脱毛症と見誤ることもあります。しかし、切れ毛があり、切れている毛も健康な毛が不規則に切られている状態で、円形脱毛症の病的毛とはまったく違います。残っている毛や周囲の毛も抜け易くはありません。

まれに食毛症(自分の毛を抜いて食べること)を伴うこともあります。

トリコチロマニア

 

抜毛症の発症メカニズムは解明されていませんが、小児の場合は主に、家庭環境や学校生活など周囲の環境に精神的なストレスを感じることで発症することが多いと考えられています。

ご家族の方が脱毛斑を見つけて診察に訪れますので、クリニックでも何度か遭遇する疾患の一つです。脱毛自体の治療はまったく不要で、抜毛行為を中止すれば毛は再生します。

 

もし、髪を抜いていたり髪に触ったりしていても、咎めたり叱ったりせず、優しく注意することが大切です。ご家族の方は、この病気に気付いたらまずは子供の身の回りに毛がたくさん落ちていないか確かめましょう。なかなか行為が止められない、広範囲に抜毛している、また成人の場合などは心療内科を受診することが望ましいと考えます。

抜毛症かどうか正しい診断を受けることが重要ですので、まずは皮膚科医にご相談くださいね