皆さま、こんにちは大阪市淀川区で「脱毛症の専門治療・下肢静脈瘤や眼瞼下垂症などの日帰り手術・美容治療」に力を入れているしんおおさかクリニックのスタッフ中尾です
窓辺でチリンチリンと風に揺れる風鈴 夏の風物詩の1つですね。元来、中国から伝わった風鈴ですが、唐の時代の中国では、「占風鐸(せんぷうたく)」と呼ばれ、その音や風の向きで吉凶を判断する占いの道具として使われていたそうです
これが仏教とともに日本に伝わり、寺院の屋根に吊るされる青銅製の「風鐸(ふうたく)」に。その音色が聴こえる場所は聖域で厄除けや魔除けの意味があるのだそうです。
今の時代にピッタリ
通勤途中に風鈴が吊るされているお宅があって、毎朝涼しげな音を聞かせてくれます
そのお宅、Hさんという表札なのですが、病院勤務の頃にお世話をさせていただいた患者さまと同姓同名なのです。病気で足を失ったHさんには幻肢痛(失った四肢が存在していた空間に温冷感やしびれ感、激しい痛みを感じること)がありました。夜勤の時に「足が痛い」とナースコールがあり、お布団の中で足があった空間をさすってみると、「あ~そこやそこや。気持ちがいいなぁ。ありがとう。」と、よく言われました。しばらくしてHさんは旅立って行かれました。いつも傍らにいらっしゃった奥さまは、とても朗らかな方で、新人で何もできない私に優しくして下さいました。奥さまはお元気にしていらっしゃるかしら
イオンでお買い物に行った時は、カップラーメン日清ラ王を見つけると、Nさんを思い出します(Nさんのこと、私は下のお名前でTちゃんと呼んでいました)。初めて入院された翌朝、夜勤だった私が「お食事はお口にあいましたか
」と尋ねると「口にあわん言うたら変えてくれるんか
」と言われたことを覚えています。上手くやっていけるかしら
と思ったのも最初の頃だけで、Nさんはすっかりスタッフと仲良くなり、退院後大きな段ボールを抱えて訪ねて下さいました。中にはカップラーメン日清ラ王。
夜勤はお腹がすくので、ラーメンやおにぎりなどを食べていた私たちへの労いでした。うれしかったなぁ
そして美味しかったなぁ
今も元気に
自転車に乗っているかしら
Yさんも、スタッフにとても優しくして下さいました。声を失ったYさんは、毎日の気象を気にする私のためにエレクトロ・ラリンクスという人工発声器を使って「今日は晴れるよ。」とか、「午後から雨が降るよ」と、いつも教えて下さいました。いつだったか、私が患者さまのご家族の方に叱られていた時も
、遠くから見守って下さっていて、その眼差しが「大丈夫か
大丈夫か
」と言ってくれているようで、すごく心強く温かい気持ちになったことを覚えています。最期の入院の際は、スタッフ皆が目を赤くしてYさんの病室から出てきたっけ。それぐらい私たちはYさんが大好きでした。
時々、患者さまのことを思い出します。年齢を重ねたせいかしら 嫌なことや辛かったこともたくさんあったはずなのに、ふと思い出すのはうれしかったことや心が温かくなるエピソードばかりです
もうすぐ七夕を迎えますね。願い事を書いて笹竹に吊るすのが習わしですが、皆さまはどんな願い事を託しますか
私は毎年、家族がいつまでも健康で幸せでいられますようにと願うのですが、最近は欲張りになって、私の大切な人や愛する人が幸せでいられますようにと、文言が増えてきています