ハードディスクと医療

寒い日が続いていて、冬本番という感じになってきました。学校が再開すると同時にインフルエンザが流行しているようです。残念ながら今回のインフルエンザは、予防接種をしていても感染する方も見受けられます。「おかしいな」と思ったら早めに受診されることをお勧めします。

さて、連休明けに医院に来てみると病院システムのハードディスクにエラーが起こっていました。一昔前なら、データ復旧のために右往左往して診療も手につかない状態になっていたことでしょう。今回私は新しいハードディスクを急いで買いに走るでもなく、インターネットで悠然と割引率の良いショップから新しいハードディスクを購入しました。

一昔前はハードディスクは高価な割りに壊れやすいもので、壊れるとデータを取り戻すことが出来ない場合も結構あったのです。今ではハードディスクが安く買える時代で、個人でも複数の大容量ハードディスクを気楽に購入できるようになったため、データを複数のハードディスクに記録して、使いながらバックアップが取れるように出来ます。(これをRAID(レイド)システムと呼びます。)

ハードディスクが壊れても使い続けることが出来る上に、新しいハードディスクに取り替えると自動的に修復してくれる優れものです。このRAIDシステムが、今回余裕があった理由です。

「一度使い始めるとRAIDシステムはやめられない(止めると昔に逆戻りで不安だ!)」と強く感じた事も、御納得いただけたのではないでしょうか?

ハードディスクを取り替えながら、生活習慣病の薬はハードディスクのRAIDシステムの役割に近いのではないかと思いました。生活習慣病で使われる予防薬は、検査異常を補正する事によって心筋梗塞や脳卒中などの決定的な異常を回避したり、発症しても重症化し難くする安心ための手段なのです。

「生活習慣病の薬を飲み始めると一生やめられない(だから飲みたくない。)」

と考えられ受診を敬遠される方が少なくないようですが、薬を飲まない事は保護の効かないハードディスクを使い続ける事と同じだと考えていただけると幸いです。