カテゴリー別アーカイブ: 健康危機

若者10億人に難聴の恐れ?

11月も半ばを過ぎで、朝晩の冷え込みが強くなっていますね。日中も日向にいると暖かいのですが日陰は肌寒さを感じます。

ネットで興味深い記事を見つけましたので、紹介いたします。

(以下引用)

(CNN) スマートフォンで聴く音楽やコンサート会場などの大音響によって、世界の若者10億人以上が難聴になる恐れがあるという研究結果が、15日の医学誌BMJグローバル・ヘルスに発表された。

(引用ここまで)

大音量で音楽などを聞くことにより、耳の感覚細胞がダメージを受け耳鳴りや難聴になってしまいます。安全基準としては85dBで週に40時間程度とのことですが、多くの若者がヘッドフォンやイヤフォン、コンサート会場などで104〜112dBの大音量に晒されているとの研究結果が今回示されました。

大音量は他人に迷惑になるだけでなく、自分の聴力にも悪影響があることが今回の研究結果を切っ掛けに広く知られる様になってほしいものです。

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オーバードーズ(過剰摂取)

本日で9月も最終日になりましたが、昼間は気温が上昇し夏日の予想のところも多いようです。朝晩の気温は順調に低下していますので、温度変化にお気をつけください。

さて、一時社会問題となっていた「脱法ドラッグ」などの取り締まりが厳しくなり、あまり話題に上がらなくなってきたのですが、新たにオーバードーズ(過剰摂取)が若者の間で社会問題となってきているそうです。

オーバードーズとは合法的に手に入る市販薬を、いわゆる「ハイ」な気分になるために決められた量を超えて摂取することだそうです。そもそも薬の量は健康に影響が出ないように定められているため、オーバードーズが危険なことはいうまでもないでしょう。

市販されている薬には依存性がほとんどありませんが、一度「ハイ」な気分を経験すると習慣性(精神的依存性)に苦しむ人がいるのです。

本来健康を守るための薬が、人を病気にしてしまうのはなんともやるせ無い気持ちになりますね。

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有毒植物

最近夏日となり暑い日が続いていましたが、今日は急に20度前後まで最高気温が下がるとのことで、これだけ変動が激しいと着るものの選択が難しいですね。

さて、有毒植物で有名なものとしては真っ先に「毒キノコ」が挙げられると思うのですが、その他の有毒植物による食中毒が立て続けにニュースになっている様ですので紹介します。

(以下引用)
1. 宮崎県は14日、ヤマイモに似た「グロリオサ」の球根を食べたとみられる同県延岡市の60代男性が死亡したと発表した。

2. 京都市保健所は11日、市内の子育て支援施設が給食で提供した「ニラのしょうゆ漬け」を7日に食べた園児と職員の計77人のうち4~6歳の園児12人が、嘔吐(おうと)や発熱などの食中毒の症状を訴えたと発表した。実際はニラではなく、有毒成分を含むスイセンだったのが原因だと判断した。

3. 富山市保健所は12日、市内の飲食店で野草を食べた60~70代の男女2人が、意識障害や嘔吐(おうと)、下痢などの症状を訴えて入院し、トリカブトによる食中毒とみられると発表した。

(ここまで)

日常的に食べられているジャガイモにも毒があり、ジャガイモの芽、と未成熟な小型のジャガイモや日に当たって緑色になった部分に天然の有毒成分が多く含まれており、ほぼ毎年食中毒が出ています。

きのこに限らず食用と確実に判断できない物は、食べないように気をつけましょう。

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「あなたは馬でもなければ牛でもない」

表題の言葉は、米・FDAがイベルメクチン使用に警鐘を鳴らすために使った言葉だそうです。ネットで新型コロナに効くかもしれないとの報道があり、家畜用に販売されているイベルメクチンを服用して重大な健康被害に見舞われる例が出てきているそうです。

表題の言葉とともに、FDAが理解を求めたポイントは次の5点だ。

(1)FDAは人における新型コロナ治療や予防のためにイベルメクチンを使用することを承認していない。

(2)イベルメクチンの錠剤はいくつかの寄生虫に対して使用する容量で承認されているもので、抗ウイルス薬ではない。

(3)イベルメクチンを大量に服用することは危険。深刻な被害を引き起こす可能性がある。

(4)イベルメクチンの処方箋を持っている場合、合法的な供給ルートから入手し、処方箋通りに服用すること。

(5)動物用の薬を自分に使ってはいけない。動物用のイベルメクチン は人間用に承認されたものとは大きく異なる。

日本においても、一部でイベルメクチンを新型コロナ治療に使用すべきという主張がなされていますが、専門家の先生は、「パンデミックが起きている時に、治療薬がほしいという気持ちはよくわかります。でも、こうした議論は、まずはしっかりと科学的なデータを確認した上で進める必要があります。」と言われています。

なんちゃって科学でなく、科学的なデータで納得する議論が必要です。

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ジェネリック医薬品に発がん物質(再び)!?

10月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。こんな暑いのに、この15日から当医院では「インフルエンザワクチン」の予約が始まります。(なんだか変な気分です。)また、12月の看護の日には予防接種がお得に打てるように準備していると報告を受けました。チェックしてみてくださいね。

さて、今年2月のブログにも書いたばかりのですが、またジェネリック医薬品に発がん物質が含まれていたとのことです。

『海外で原薬から微量の発がん性物質「N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)」が検出されたため。』とのニュースがありました。

前回の時も海外で見つかって欧州に7ヶ月も遅れて自主回収になっているのですが、今回も海外で見つかっており発がん物質も前回と同じNDMAです。前回大変なことをしてしまったとの認識があれば、他の成分ならいざ知らず我が国でNDMAの混入を調べているはずです。また、海外で見つかってからどれぐらいで自主回収されたのか気になるところです。

ジェネリック業界の信頼を揺るがす危機的な出来事がこの短期間に2回も起こっており、それを調べることを怠っているように見えてしまいます。

呆れることを通り越して、恐ろしく思います。

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ジェネリック医薬品に発がん物質?!

以前から危惧していたことが実際に起きてしまいました。ジェネリック医薬品に発がん物質が含まれていたとの報道がなされています。

『薬の原材料に、発がん性があるとされる物質「N―ニトロソジメチルアミン」が混入しているとして、欧州で7月上旬から自主回収が始まったため、2月6日から国内での自主回収が始まった。』とのこと。

ジェネリック医薬品は「有効成分」が同じだけで、有効性や安全性が担保できていないので、当医院では極力使用を避けていたのですが・・・・・・発がん性物質とは!

しかも欧州に自主回収が遅れること7ヶ月!!!! とても安心して使えません。

そんな当医院でも積極的に使用しているジェネリック医薬品があります。それは、一般のジェネリックとは区別される「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」です。

簡単に説明すると先発品とほぼ同一成分(有効成分以外も)で作ることを認められた薬です。

皆さんも飲まれている薬が先発品または「オーソライズドジェネリック(AG)医薬品」か、確かめてみませんか?

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マイクロプラスチック

昼間はポカポカ陽気ですが、朝晩に気温低下があります。この時期、何を着ようか悩みますね。

さて、最近環境汚染として注目されているマイクロプラスチック、ご存知でしょうか?プラスチックストローの使用を中止する動きもあり、少し前にニュースになっていましたね。

マイクロプラスチックの定義は、5ミリより小さなプラスチック片だそうで、地球規模の汚染が懸念されています。

今回、ウィーン医科大学などの研究チームは日本を含む8カ国で採取した8人の便からマイクロプラスチックが検出されたとの報告を行いました。

この研究は日本のほか、フィンランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、英国、オーストリアの33~65歳の男女計8人が対象として行われました。

全員の便に0.05~0.5ミリのマイクロプラスチックが見つかり、平均で便10グラムあたり20個のマイクロプラスチックを検出したとのことです。

研究者らは「人の消化管までマイクロプラスチックに汚染されている事を示した初めての研究」と指摘しています。

体内で炎症を起こしたり、吸着した有害物質を放出したり、人体に大きな影響が出ないのかと心配になりますね。

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麻疹(はしか)ワクチン

気温の変化が激しく、なんだか体調がすぐれない方も多いようです。お気をつけくださいね。

さて、麻疹が流行っているとの報道を受けて全国的に、麻疹のワクチンが無くなっているようです。接種期間が決められている子供のためのワクチンにも影響が出始めているようですので、心配な方は、麻疹の抗体検査を受けることをお勧めします。

子供の頃に2回の接種がされたか明らかで無くても、抗体価があればワクチン接種は必要ありません。またもし抗体価が高くなくても、今回のワクチン不足騒動がひと段落したら、すぐに接種する準備ができます。

当医院でもワクチンの入荷がないために、麻疹ワクチンの予約を一時中断しておりますが、抗体検査は随時行っております。

心配な方は麻疹の抗体検査をしておきませんか?(関連ブログ:コインと釣り針と麻疹 2016年9月

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麻疹(はしか)

沖縄県を中心に、外国から持ち込まれたと思われる麻疹(はしか)が急増しているとのことです。茨城県内でも発症が確認されており、大流行の可能性もあり厚生労働省が注意を呼びかけています。

麻疹は感染力が強く、マスクや手洗いなどのウィルス一般の予防策では不十分と言われています。予防接種が確実な予防策なのですが・・・・・・ちょっと問題があります。

麻疹の予防接種は2回行えば99%予防できるのですが、1972年10月1日~1990年4月1日に生まれた人、つまりH30年現在28歳~45歳の人は、接種が1回だけの場合があるのです。1回だけの摂取だと、5%程度の人で抗体価が十分に上昇せず麻疹に感染する可能性が残るのです。

予防接種の回数を確認するには、自分の母子手帳を見ればいいのですが、かなり以前のことであり、母子手帳で確認できないことも多い様です。

2回摂取されているのかわからない場合は、今から3回目を摂取しても大きな問題はなく、抗体価の上昇も期待できる様です。(ちなみに麻疹の予防接種は当院で5500円です。)

外国人観光客が増加している今日この頃、麻疹の備えは大丈夫ですか?

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エキノコックス症

3月に最高気温が20℃を超えて夏日になる日がある一方、朝晩は寒さが身にしみます。桜の花は満開なのに・・・・なんだか季節がモザイクになっているように感じますね。

エキノコックスという寄生虫の話を聞いたことはありますか?「エキノコックス症」はかつて北海道の風土病と呼ばれ、キタキツネから人間に感染し肝臓に多くの囊胞を作る病気なのです。

北海道大学時代講義でもしばしば耳にしましたし、最初に見学した肝臓切除の外科手術が20時間に及ぶ肝臓の切除術で、その原因が件の「エキノコックス症」だったので、大変思い出深い病気なのです。

「肝臓の多発囊胞をみたら、エキノコックス症を疑い北海道在住歴を詳しく聞くように!!」と教授がお経のように繰り返し話しておられたことを思い出します。

ところが、最近になって愛知県で「エキノコックス症」の届け出が4件もあったそうです。愛知県の知多半島はかつて童話の「ごんぎつね」の舞台ともいわれ、かつてはきつねの一大繁殖地だったそうです。

一時キツネは全滅したものと思われていたのですが、少数が生き残っておりキツネから野犬にエキノコックスが感染し人間にうつったと考えられるとのことです。

外出後のうがい・手洗いや、野草をしっかり洗ってから食べることで、エキノコックス症を防ぐことができますので、北海道や愛知県の方はもとよりその他の地域の方も心がけてくださいね。

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