月別アーカイブ: 2022年8月

システム障害

先日のAU/KDDIの通信障害は記憶に新しいところですが、最近のニュースで銀行のATMや電子決済のシステム障害が報じられることが多くなっているような気がしませんか?

原因の一つとしてシステムの複雑化により、全体像が把握できないため障害が発生する可能性を予見できないことが挙げられるのではないでしょうか?

当医院の比較的小規模なシステムでも機嫌よく動いている時は良いのですが、急にネットワークに繋がらなくなったり電子カルテの反応が遅くなったりすることがあるのですが、知らない間に改善してしまい「機嫌が悪かったのだろう。」と原因究明に至らないことがほとんどです。

原因究明に至る数少ないケースは、勘違いなどによる「人為的ミス」と「機械の故障」ぐらいでしょうか?

日々複雑化していくコンピュータシステムは「生き物だ!」と言われることもありますが、不調なシステムを治療するお医者さんが必要なのでしょうかねぇ?

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アイスクリーム頭痛

大阪では朝晩やや過ごし易いと感じるのですが、如何ですか?このまま秋になるのは・・・・無いでしょうね。

さて、アイスクリームやかき氷など冷たいものを急いで食べると「キーン」と頭痛がしますが、医学用語では「アイスクリーム頭痛(寒冷刺激による頭痛)」との正式名称を冠されています。(個人的にはアイスクリームで頭痛になった記憶は無いのですが・・・・・・)

件の頭痛ですが、冷たい物の刺激や血管の急な収縮・拡張で三叉神経が刺激されて起こると言われています。

アイスクリーム頭痛に関して面白い記事を見つけましたので、引用しますね。

(以下引用)

天然氷のかき氷で有名な「ちもと総本店」の吉田裕社長さんに伺いました。
・・・・中略・・・・
「天然氷は、自然のものですから、凍ったり溶けたりを繰り返しながら、ゆっくりと時間をかけて氷のカタマリになっていきます。それに比べると人工的に機械で作った氷は、一気に冷却して作るので、氷のカタマリになるまでの時間が短いんです」とのこと。

(引用ここまで)

人口的に機械で作った氷は一気に溶けるので熱量の変化が大きく、天然の氷はゆっくりと溶けるので変動が小さいのでしょう。さらに、天然の氷は硬いため、ある程度温度が上がらないと削れないとのことです。

アイスクリーム頭痛も困り物ですが、冷たい物の取り過ぎで胃腸の不調に陥らないようにお気をつけください。

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弱った血管内皮細胞はコロナ感染が800倍?!

「酷暑」と言って過言のない気候が続いており、エアコンが切れない日々が続いています。昨今の集中豪雨といい「異常気象」という言葉が可愛く感じます。

さて、新型コロナウィルス感染について興味深い記事が出ておりましたので、紹介いたします。

(以下引用)
京都府立医科大学の研究グループは、ヒト培養血管内皮細胞に新型コロナウイルスを感染させ、細胞内に侵入したウイルスを検出する実験を行った。この結果感染から6時間の時点で、若い内皮細胞に対して老化した内皮細胞は約800倍も多いウイルスが細胞内に侵入していた。成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。
(引用ここまで)

高齢者や生活習慣病などの基礎疾患のある患者さんは、血管内皮細胞の機能が低下していることが知られており、以前からこのことが新型コロナウィルス感染症の重症化に関係していると考えられていました。

今回の研究は、弱った(老化した)内皮細胞はウィルス感染を受けやすくかかる考えをサポートする結果だと思われます。

高齢者や生活習慣病の方以外にも、「喫煙者」も血管内皮細胞機能が低下していると考えられているので、「喫煙者」の重症化率を「非喫煙者」と比較したデータが無いのでしょうかね?

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