台風19号が日本に迫っており、週末は大荒れの天気が予想されるそうです。せっかくの3連休なのに残念です。
さて今回は恐怖などに対する「急性ストレス反応」に関する興味深い記事を見つけましたので、紹介します。
危機や恐怖を感じると、動向の拡大や血圧・脈拍の上昇が起こるのですが、筋肉にエネルギーを送って、生き残るために危機的状況に対応するためだと言われています。これらの反応は「アドレナリン」によって引き起こされると考えられています。
今回発表された研究によると、骨から放出される「オステオカルシン」と呼ばれるたんぱく質が、「急性ストレス反応」に関係しているとのことです。
研究では、マウスを使った実験によるとオステオカルシン濃度が上昇すると、心拍数、体温、および血糖値が上昇し、急性ストレス反応である「闘争・逃走反応」が起こったそうです。さらに、オステオカルシンを働かなくしたマウス(ノックアウトマウス)では、ストレスに対する反応が観察されず、ストレスのないマウスにオステオカルシンを注射すると「急性ストレス反応」を誘発できたと報告しています。
このことから、恐怖などのストレスに対する反応は、オステオカルシンが引き起こしていると結論付けています。ちなみに人間でも、ストレスにさらされるとオステオカルシンの濃度が上昇することが知られています。
「骨から震える恐怖」の言葉どおり、恐怖は骨からやってくるものなのでしょうか?
.