日別アーカイブ: 2021年4月16日

子どもにブルーライトカット眼鏡

大阪のコロナ新規感染者数も1日1000人を軽く超えてしまい、非常事態宣言を解除したばかりなのに、再びとの話がちらりほらり。急発進と急ブレーキを繰り返す運転みたいですね。

さて、「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」が、4月14日、日本眼科学会、日本眼科医会、日本近視学会などの6学協会は共同で発表されたとのことです。

記事によりますと、

(引用)
近年一部で見られるブルーライトカット眼鏡を子どもに装着させることを推奨する動きに対して、「装着を推奨する根拠はなく、むしろ発育に悪影響を与えかねない」と注意を促した。
(引用ここまで)

と書かれています。

根拠(エビデンス)に関しては確かにその通りだと思うのですが、コンピュータやゲーム機などでブルーライトに長時間晒される影響は「ディスプレイのブルーライトは曇天や窓越しのブルーライトより少ない。」とのことで、「影響がない」と言い切ってしまえるのでしょうか?(瞳孔の開き方など条件が違うと思うのでが・・・・)

研究の世界では、前提条件が変わると結論が全く逆転してしまうこともよくあり、ある結論を当てはめるには前提条件が異なっていないか慎重に検討する必要があります。ここ数年、社会の議論の中で結論に飛びついたり、結果ありきの誘導が幅を利かせているように感じます。

何かを始めるときには「結果より条件」「理論(決断)より観察(評価)」が大切だと思うのですが、最近「条件や観察」が蔑ろにする傾向が蔓延しているのではないでしょうか?

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