〇〇アラート

本日の夕方から豪雨の予想で、大阪も週明けまで傘マークが並んでいます。梅雨本番といったところでしょうか。

今回は最近巷でよく聞く「〇〇アラート」について、書いてみたいと思います。

7月から「熱中症アラート」が始まったそうですがご存知ですが?以前からあった「高温注意情報」との違いは、「湿度」に重点を置いていることだそうです。具体的には気温・湿度・輻射熱から計算した「暑さ指数」という指標を基に、「熱中症アラート」が出されるのだそうです。

「暑さ指数」は実際の熱中症発症に即した世界で使われている国際的な指標だそうで、今後の活用によっては大きな社会的効果を及ぼすと考えられます。

ここからは一般論ですが、「〇〇アラート」は便利な反面「抽象化の罠」とも言える状態に陥りやすくなります。抽象化は状況を詳らかに説明しなくても簡単な言葉で表現できるので便利です。しかし、過度に働くと困ったことになります。

色々な状況を考えることなく「アラートが出ていないから大丈夫だ」「アラートが解除されたからもう気にしなくていいんだ」と『ある・なし』での判断が大変危険なことであることは想像に難くありません。(例えば「熱中症アラート」では、主に日陰に居るのかか日向に居るのかで対応が変わるはずです。)

医療の世界でも症状や検査異常の『ある・なし』のみで判断すると「抽象化の罠」に捕らわれて、隠れたリスクを見逃してしまうのと同じですね。

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