リュウグウの試料から遺伝物質

大阪でも桜が開花しましたが、例年に比べ1週間以上早いとのことです。あいにくの天気で、気温がそれ程高くなっていないのですぐに散ることはないと思うのですが、ゆっくりと春を愛でたいものです。

さて、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウの試料から、生命の設計図の部品になる遺伝物質が検出されたとのニュースについて紹介したいと思います。

(以下引用)
小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「リュウグウ」の粒子から、遺伝物質のリボ核酸=RNAを形作る、「ウラシル」が検出されたと、北海道大学などの研究グループが発表しました。

生命の遺伝情報をつかさどるDNAやRNAは、それぞれ4種類の核酸塩基で形作られ、RNAではアデニン、グアニン、シトシン、ウラシルの4種類になります。

このうちの「ウラシル」が、10ミリグラムほどのリュウグウの試料から検出されました。
(引用ここまで)

無機質で不毛な宇宙のイメージがまた覆され、無数にある小惑星にも生命の基になる材料(有機物)が広く存在していることがわかりました。これらの有機物が、どのように生成され広く分布するようになったのか、新たな謎が呼び起こされますね。

我々はやはり「宇宙の子」なのでしょうか?

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新型コロナ抗体

気候の変動が激しいですが、調子はいかがですか?今日の大阪はあいにくの天気で、夜には本格的な雨が降りそうです。

さて、今年2月の時点での新型コロナに感染したことを示す「抗体の保有率」の検査結果が厚生労働省から発表になり、4割強の人が抗体を持っている(コロナ感染した)とのことです。

昨年末では、4分の一程度の抗体保有率だったことを考えると、全数調査を諦めた後、急激に感染が拡大したと読み取れます。

地域による格差も大きく、福岡や沖縄では6割を超えているのですが、最も保有率の低かった岩手県では3割を切っているとのことです。

大阪は5割を少し上回っているとのことです。

今週からは基本的に「マスク着用は自己判断」とのことなのですが、判断するデータがないので、単なる「感覚的な選択」になってしまうような気がしてなりません。(もっとデータを!!)

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コロナ治療薬5万1850円

本日は朝から気温が高く、初夏のような天気になるそうです。関西では例年お水取りの頃に冷え込みがあるので、来週は要注意ですね。

さて前回に続いてコロナ治療薬の話です。

塩野義製薬のコロナ治療薬「ゾコーバ」ですが、保険適用となり1回の治療(5日間)の薬価が5万1850円に決まったそうです。

軽症から使える薬なのですが、これだけ高価だとあまり症状の強くない方や、重症化リスクの少ない方には投薬しにくいですね。

後遺症のリスクを45%下げるとの報告もあるのですが・・・・・・・高価な割に効果が・・・・・悩ましいですね。

売り上げが増えれば、薬価が3分の一になるそうなので、ひとまず様子見でしょうかねぇ。

しばらくの間は、公費で自己負担はなしとのことです。

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コロナ経口治療薬

本日は3月3日桃の節句ですね。当医院でも手作りの可愛いお雛様を受付横に飾っております。

さて経口のコロナ治療薬ですが、家庭内感染の予防効果が認められなかったとの記事がありましたので、紹介します。

(以下引用)

[21日 ロイター] – 米製薬大手メルクは21日、新型コロナ感染症の経口抗ウイルス薬「ラゲブリオ」(一般名モルヌピラビル)について、後期臨床試験で感染者と同居する人々の感染リスクを減らす主要目標を達成できなかったと明らかにした。

約1500人が参加した同試験で、ラゲブリオを14日間服用した被験者は、プラセボ(偽薬)群と比べて23.6%コロナ感染症を発症しにくかった。

米製薬大手ファイザーの新型コロナ経口薬「パクスロビド」も家庭内感染を予防する効果が見られなかった。

(引用ここまで)

治験のデータでは、投薬後にウィルス量は有意に減っているはずなのですが・・・・・・家庭内感染を抑える効果は期待できないようです。

発熱などが辛い人には投薬するのは良いとして、軽症の方にはどうするのか悩ましいところです。

風邪症状を抑えるだけの従来の感冒薬は、病態悪化を示すサインが出現するのを遅らせてしまい、リスクを上げる可能性があるのです。ウィルス量を減らすコロナ治療薬に期待していたのですが・・・・・今一つですね。

「コロナ治療薬よお前もか!!」

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リュウキュウの有機物

休み明けの雨で、なんだか調子が出ないですね。みなさんはいかがですか?

以前「はやぶさ2」が小惑星「リュウキュウ」から持ち帰った試料に水が含まれているとのニュースに驚いていたのですが、今回は大量の有機物が見つかったとの報告がありました。

(以下引用)
広島大の薮田ひかる教授らのチームは、砂を酸で溶かすなどして、固体有機物だけを抽出して分析。石炭のように黒く、さまざまな分子が無秩序に結合した高分子だった。化学的組成や形態は多様で、りゅうぐうの元となる天体内部にあった液体の水の中で生成され、天体衝突などによる高温にほとんどさらされていないことも分かった。
(引用ここまで)

タンパク質の元となるアミノ酸も23種類見つかっており、生命不毛の無機的な宇宙に対するイメージが覆されたといえるのではないでしょうか?

「宇宙は生命の元になる材料で溢れている。」

なんだかワクワクしますね。

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令和5年3月13日以降のマスク着用

今日から暖かくなるとのことでしたが、今朝の車の温度計は1℃と今期最低タイ記録でした。昼間は気温が上がるそうですので、温度差に気をつけなくてはいけませんね。

さて来月3月13日以降、マスクの着用が個人の判断に委ねられるとのことですが、厚生労働省からマスク着用を推奨する場面が例示されました。

(以下引用)

<着用が効果的な場面>
〇高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、下記の場面では、マスクの着用を推奨します。
医療機関を受診する時
・高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時
・通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバス(*)に乗車する時 (当面の取扱)
(*)概ね全員の着席が可能であるもの(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バス等)を除く。
そのほか、
○新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時については、感染から自身を守るための対策としてマスクの着用が効果的です。

<症状がある場合など>
症状がある方、新型コロナウイルス感染症の検査で陽性となった方、同居する家族に陽性となった方がいる方は、周囲の方に感染を広げないために、外出を控えてください。通院などでやむを得えず外出する時には、人混みは避け、マスクの着用をお願いします。

<医療機関や高齢者施設などの対応>
○高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などの従事者の方は、勤務中のマスクの着用を推奨しています。

マスクの着用は個人の判断に委ねられるものではありますが、事業者が感染対策上又は事業上の理由等により、利用者又は従業員にマスクの着用を求めることは許容されます。

(引用ここまで)

当医院では基礎疾患のある高齢者を中心に診療している関係上、マスクの着用をお願いしておりますので3月13日以降も何卒ご協力の程お願いいたします。

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AIドクター

大阪では冷たい雨が降っていますが、首都圏では警報級の雪になるとの報道がなされています。大したことにならなければ良いのですが・・・・・・・

さて、人工知能に医師国家試験の回答をさせたところ、合格ラインに達したのニュースがありました。

(以下引用)
【ワシントン共同】米企業が開発した人工知能(AI)に米国の医師資格試験問題を解かせたところ正解率は52~75%で、合格ラインとされる60%前後に達したと米医療企業の研究チームが9日、科学誌プロス・デジタル・ヘルスに発表した。医学関係の知識を追加したり学習方法を改善したりすれば、成績はさらに向上するとみている。
(引用ここまで)

医師国家試験は知識を問う問題が多く、無駄な(回答に関係ない)情報が少ないためAI向けだと思います。

明日から「AIドクター」の誕生とは行かないまでも、医師が診療で得たデータを解析して迅速な診断をおこなったり見逃しを減らしたりすることが、今のAIにでも可能ではないかと想像してしまいます。

誰か作ってくれませんかねぇ?

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節分2023

本日2月3日は「節分」で明日は暦の上では春になる「立春」ですが、まだまだ寒いですね。関西では3月半ばの「お水取り」までは寒いので、暦と違ってまだまだ春の足音は遠い様です。

さて以前にもこのブログで書きましたが、「節分」は年に4回あり最も有名なのが立春の1日前の春の節分です。最近では恵方を向いて巻き寿司を食べる風習も全国区になり、今年の恵方は「南南東のやや南」(南南東微南または南微東)とのことです。(恵方は16方位でなく32方位で決められていたのですね・・・・・・・・)

「節分」といえばやはり豆まきですが、消費者庁から豆まきに関して注意勧告がされていますね。

(以下引用)
消費者庁は、窒息や誤嚥を防ぐため、以下のような注意点を示しています。

・硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないでください。

・節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、5歳以下の子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底しましょう。

・兄姉がいる家庭では、兄姉が豆やナッツ類を食べている際、5歳以下の子どもが欲しがっても与えないようにしましょう。

・食べているときは、姿勢をよくし、食べることに集中させましょう。泣いている時に食べ物を与えるのもやめましょう。

また、もしのどに詰まってしまった場合には「背部叩打法」をするなど速やかに応急処置をするよう、イラストとともに紹介しています。
(引用ここまで)

是非ご注意ください。


先日の寒波で水道が凍りました!

日本列島を大寒波が襲い、各地で軒並み氷点下を記録すると同時に、大雪の影響で車や電車の立ち往生など国民生活に大きな影響が出ているようです。

今朝の大阪は朝から冷たい雨が降っているものの、氷点下にはなっておらず寒さのピークは過ぎたように思えます。

先日の寒波では当医院の外にある水道管が凍結して、昼過ぎまで水が出ませんでした。開院してから十数年になりますが、初めての経験でした。大阪より冷え込んだ東京では、水道管の破裂が頻発しているそうです。

「過去最強の寒波」や「10年に一度の大寒波」との報道に接して、大袈裟だなぁと思っていたのですが・・・・・・

ピークは過ぎたものの、厳しい寒波はまだ続くようですので健康維持にご留意くださいね。

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マスク不要?!

最近は気温が不安定だと思っていたら、来週は大阪でも氷点下の予報が出ておりました。2月を前にして冬も本番といった感じですね。

さて新型コロナウィルス感染の第8波で、全国の死者数が過去最大を更新しております。そんな中で、新型コロナの感染症法上の位置づけをこの春にも「5類」に引き下げる方針が検討されているとのニュースに接し、驚きが隠せません。

引き下げに付随して、「原則マスク不要」とのことなのですが・・・・・・・・

現に多くの方が感染しており、死者も多い現状で人間が勝手に感染症法上の位置付けを変えたからといって、マスクの予防効果が無くなるわけでもなく、理解に苦しみます。

経済も含めて国民を守るための苦肉の策であれば良いのですが、「広島サミットで外国要人にマスクをさせないための環境づくり」が主眼であれば、どう考えても裏切り行為との誹りは免れないといえます。

今回の決定がどんなものであるにせよ、決断の背景について丁寧な説明こそ必要なものではないでしょうか?政府の信頼、大丈夫なのでしょうか?

単なる取り越し苦労であれば良いのですが・・・・・・・

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